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霞ヶ浦産のワカサギが、脂がのり、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含むことは既にお知らせしたとおりですが(※1)、今年度は、これらの栄養成分が季節ごとにどのように変化しているかを調べてみました。 その結果、ワカサギの主漁期である7月から12月のうち、脂質やEPA、DHAを含む割合が最も高いのは、ワカサギ漁の解禁直後の7月で、その後、魚体の成長とともに減少することがわかりました。
一般的に、魚に脂がのる季節は冬というイメージが持たれがちですが、霞ヶ浦北浦のワカサギは夏に最も脂がのっており、これが「夏のわかさぎ(ナツワカ)」の大きな魅力といえるでしょう。 その昔、漁師さんが夏に煮干しをつくる際にでた油を「ワカサギ油」として料理に使っていた(※2)という話も理解できます。 一方、秋以降のワカサギは、成長とともにタンパク質とカルシウムの割合が増加しますので、魚体が大きく食べごたえがあり、これらの栄養成分が豊富なのが、漁期後半の「寒曳きわかさぎ」の魅力といえるでしょう。 霞ヶ浦北浦産のワカサギは、約半年という短い漁期の中でも季節ごとに違った魅力を持ち、様々な楽しみ方ができる魚なのです。 ※1)同コーナー内『霞ヶ浦産ワカサギのEPA・DHAは多かった!!』をご参照ください。 ※2)同コーナー内『「ワカサギ煮干し」はそのまま食べて下さい!(ダシ用ではありません)』をご参照ください。
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